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「ベイマックス」について突然なんか書く。

( ┯━┯ ) そしてこれはロビタ


ベイマックスは普通に面白かったです。
「普通に」なんていう表現使うのが失礼なくらいには面白かったです。

ディズニー映画みて感想かくことなんて無いだろうと思ってたのに、
まんまとである。 (そういう言い方してる時点でやっぱり失礼なんだか)



この映画の「前半」部分がひたすら興味深かった、という話をします。


一方、後半は割りとマジでどうでもいい。



 

ベイマックス感想文。



なんというのか、この映画が「当たり前のように提示している価値観のような物」が興味深かったのです。




この映画、導入はロボット同士の「賭けバトル」みたいな所から始まる。



その時点で、「あ~そういう映画なのね」という気分に、「一瞬は」なったのだ。



そういう感じの、自作ロボットで勝ったり負けたり、そんでライバルとか出てきて、改造とかして、
そんでお決まりの「モンタージュ」展開やって、
そんで間抜けな見た目のベイマックスが頑張って改良して勝つとか、そういう映画なのかね~という気分になった。
(そういう映画なら別にもういいや~と)



だがそうではない。 


ヒロは、いきなりその賭けバトルで勝ってしまうし、そもそも最初から負け知らずなぐらいロボバトルの天才なのだ。


いきなりそんなところから入って、
主人公にはロボでライバルに勝つだとか負けるだとか、そんな葛藤すら無い所から始まる。


で、一応主人公の価値観としては、ロボバトルで勝つの楽しい、金稼ぐの楽しい、というところからスタートしている。


マジで興味深かった。 ここからどこへ行くのか。


で、そこで兄貴と大学の登場である。


そこでヒロが見るのが、ロボ同士のバトルなんか全く関係のない、
最先端の技術を無邪気にいじくり回してただただ研究するラボである。 ナード、オタクの集団である。

兄貴は兄貴で、介護ロボなんか作ってる。そしてその介護ロボはなかなか面白いやつである。



ヒロは、普通にその価値観に圧倒される。 ロボバトルより、そっち方面に行きたいと。
大学入って研究したいと、素直にそっちを目指すようになる。




これ すげえ良いことじゃないか? 「子供への価値観の提示」として。




ロボ同士バトルさせたり、それで金稼いだり、そこで勝ったり負けたり・・・

そういう展開、そういう価値観、そんなのもう、みんな飽きている、望んでない、そんな展開つまんない。

いい加減子供ですら、もうそんな展開は飽き飽きなのだと。

そういうことを、ディズニーは敏感に感じ取ってる? もう分かってしまっているのだ。




そこで新しく提示した価値観、主人公が次に向かうべき方向性が、創造性、研究職なわけだ。

もう人はそっちに向かうしかないだろうがと。 そっちのほうが面白いだろうがと。


賭けバトルでせこく勝って、
(そこにいるケチな連中どうしから金を毟りあって)
自分の金のことだけ考えて生きていくより、

介護ロボ作って、人助けして生きてくほうが、よっぽど有意義な金の稼ぎ方だろうがと。



なんかもう、映画の前半自体が ひたすらそういう「価値観の提示」のように思えてしまった。



「一体お前はどういう映画の見方してるんだ」と思うだろうか?)

(色眼鏡で見すぎ?) (穿った見方で見すぎ?) (誤用)

(自分の価値観に照らし合わせて、「見たいものを見たいように見てるだけ」だろうか?)

(でもやっぱり、ベイマックスが安易なロボバトルモノの真逆に行ったのが、自分がこの映画に一気に引き込まれた理由だと思う)
(最初のあのヤマとかいうやつに負けて、そんで改良して次は勝つ、みたいな展開だったら、もう見てなかったと思う)



更に、主人公が大学に入れるかどうかのテストのプレゼンをするのだが。
(自分はこれを見てるとき、まぁ最初は落ちて、そこで受かるかどうかを映画の主軸にするのかな?とか予想してたが)


主人公ヒロはマジで天才すぎて、物凄いイノベーションを発揮して、一発で最高のプレゼンをして大学に合格してしまうのだ。
こんなところですら、葛藤展開を見せない。 どんだけスピード展開なのかよと。




更にプレゼン成功後に試される価値観として、

・何か凄い発明をした場合、その発明をさっさと企業に売っぱらってしまって特許とかで生きていくか?

・それとも金儲け主義には走らず、ひたすら研究に打ち込んで、世のため人のためそして自分の興味のために生きていくか?

みたいな選択が、若い主人公に迫られる。



・・・
で、そこでも、大した迷いもなく、当たり前のように主人公は後者を選択する。 周りの人間も、それが当然という態度である。


「人間はそういう風に生きていくもんなんですよー」と、

「こういうのが人生の主人公側の人間の生き方なのですよー」と、

「一個なんかつくって、それで満足して終わりなんて、創造的な人生としてありえないですよー」と、

「自分のためだけの狭い金儲けだけで終わるな」と、





一方なんですか、あの企業の、胡散臭いクレイ社長は?

「自分は何も作ったわけじゃないのに、才能ある若者のアイディアで金儲け、フリーライドしたいだけじゃないか?」
と、

(つまり、世界って、社会って、会社って、そういうことですよね、と暗に言いたいのか?)
(一部の天才の偉業にぶら下がってるだけですよね、と)



そういうのをどんどん 普通に提示する。 
これを見た子供は、みんなそういう価値観が正当なのだと「分かってしまう」だろう。


他にも他にも、

で、ヒロは普通に大学に入るのだが、そこにも葛藤はない。


もしこの「ベイマックス」という映画のプロットを日本とかで作るとしたら、
絶対そこんところでなんか色々描いてるに違いないのだが、

(ヒロって何歳?中学生とかだよね?)
つまり中学生が大学に「飛び級」したことによる 苦難とか、周りの嫉妬だとか、

高い知能と幼い精神性のバランスによるなんたらかんたらとか・・・学費がどーたらこーたらとか・・・



そんな展開は一切ない! やらない。


そして周りの人間も、年の離れたヒロに対してなんの屈託もない。 マジで気のいい良い学生ばかりである。 
年下だからって軽く見るとか、そういう態度すら一切ない。 完全に「対等な人間関係」である。

ヒロの足ひっぱるとか、ヒロに嫉妬したりとか、そんな奴も、ただの一人もいない。



こういう描き方も、価値観の提示だし、そして明らかに「良い」提示方法のように思えてならない。

(そんなつもりなんか一切なく、素でアメリカ人にとってこのような価値観が当たり前だとしたら)
(それこそ最高に素晴らしいことだし、 「マジで叶わねえ」ということにしかならないのだが)


つまり、「成功を恐れるな」ということだ。

優秀な人間はいくらでも飛び級しろと。 そこで不安になるなと。

優秀な人間が飛び級するのはこの国では当前のことで、みんなそのことを特別視すらしねーから、気にすんなと。

この国ではチャンスはいくらでも掴めるからよと。



そんなことを当たり前のように提示しているように思えるのだ。 子供達に向けて。



この無邪気なまでの上昇志向。



その価値観の明るさをマジで羨ましいなと、自分などは思うのであった。


日本人の場合、「成功に対してすら不安を抱く」というのが骨身にしみすぎてると思うのだ。


だから絶対 「成功にともなう逆境・挫折」「早すぎた天才の苦難・孤独」とか、そういうのを描きたくなってしまう。

観客としても、そういうことが起きるんじゃないかと気が気じゃなかったりする。



だがもう、そういうのを全く見せないのね。



ていうか、フィクションの中でそういうことを見せる、子供にそういうのを見せるということが、
そもそも子供の上昇志向にブレーキかけることになるのだから、やらないようにしてるのかね?


・・・まぁ、全部が全部そういう感じでしたよ。


このベイマックスという映画の「前半部分」というのは、

ひたすらに、アメリカへの子供の教育、価値観形成、人生の方向性、人生のロールモデルを伝える・・・

そういう点で見たとき、「ものすげー良質なモノ」を提示できておりますねと、



そんな風にしか感じなかった。 


国を成長させる映画だよ! 出る杭を伸ばす映画だよ!



・・・で、そんなことを自分は勝手に ヒシヒシと感じていたので、

せっかくそのように素敵な 進歩的価値観を提示しまくっているこの映画が、

普っ通~に、 復讐モノ、バトルモノ、そんで、復讐はよくないとかなんたらかんたらいう・・・

そういう、割りと「普通の展開」に落ちていったころには、急速にどうでもよくなってしまっていました。
(結局ありがりな「モンタージュ」もやっちゃったしね)


(いや、自分自身も「復讐」というモノを肯定するような価値観は特に持ってないが)
 ((いやいや、別に「エルメェス兄貴」とか「ガンソード」とかを否定するつもりもないが))


いやマジで。 前半はめっちゃ興味深かった。


それなのに、後半で 実際あのヒーロたちが戦う姿とか、ロボが飛んだり暴れる姿とかを見てても、
「どこか退屈している自分」ばかり発見して なんか辛かった。



その「退屈さ」というのは 映画最序盤での
「あ~こういうロボバトルモノなのね~」と思ってしまった展開そのものだったからだ。


そこんとこを見事に裏切ってくれて、マジで目の離せない映画だなと思っていたのに、
結局、普通普通なところに行ってしまったなぁと、そんなことを勝手にひたすら感じてしまったのだ。


勿論この映画は、ディズニーの子供向け映画だろうから、
ガンガンバキバキ ロボとヒーローが暴れてスカッとすりゃ、それでいいのだろう。


子供が喜びゃそれでいいのだろう。


ニートが勝手にみて文句つけてりゃ、馬鹿丸出しなのだろう。


そこはわかってる。 ので、もう終わる。




でも、子供にこそ、前半の価値観に引っかかっててほしいなぁ。

やっぱり子供は、後半のバトルにだけ釘付けなのだろうか? どうなのだろうか?


・・・というような話でした。

自分がベイマックスみてて思ったのはそういうことでした。




以上。





あとはまぁ、この映画全体に散らばっている「日本びいきの要素」が、
見てて物凄いこそばゆかったのだが、皆、ああいうの嬉しいだろうか?

(自分はトイ・ストーリー2とかもキツかった)


(でもそれは、日本のアニメに金髪の外人ヒロインが出て来るようなもんだったりするのか?)
(特に意味のないオリエント趣味であり、別にどっかの国に向けて媚売ろうとかそういう意図すらない?)



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[ 2016/12/25 10:54 ] 痛感想文系 | TB(0) | CM(0)
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