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エレファントマン感想

映画エレファントマンを観た感想.


自分がもともとこの映画について持っていた前知識は,
・なんか奇形?障害者?の話
ジョジョ1部に出てきた怪人ドゥービーのデザインの元ネタ
くらいしかなかった.
名画かどうかすら知らなかった.

でも最近デヴィッド・リンチ監督作だということと
アンソニー・ホプキンスが出てると言うことを知ったので観てみました.
そしたら結構良かった.いろいろ考えられたという意味で.

よって思ったことの羅列.
酷い感想文ですよ.



多分この映画を観ればたいていの人は
「エレファントマン」ことジョン・メリックに感情移入してしまう.
「同情」とか,「カワイソー」とか,「ジョン幸せになれてよかったね」とかそういうの

多分この映画の大抵の楽しみ方は
「こんなグロテスクな障害者に対して
いつの間にか優しい感情を抱けてる自分ってレベル高けー」

と感じること,またはそう感じることに対して悦にいることなんだと思う.
これはまぁ誰でも抱ける.
そして劇中でジョンに対して酷く当たる人達に対して
憤りを感じること.
「障害者になんて酷いことをするんだ!」
「ジョンがかわいそうだ!」
「こいつらこそが真に醜い人間だ!」

みたいなの.

(もちろん自分自身がそういう心の動きで映画に感動しているってことを
自覚出来てる人はあんまいないだろう.
でも実際の所この映画を観てなんか満足している人は
そういう楽しみ方をしている人だらけなのではないのかな?)


映画を観てそのような感情が起きてるのは中学生レベルなので,
もうちっとエグイところへ持って行かないといけない.
「自分も案外こいつら(劇中でジョンの妨げとなっている人)と同じだよな」
とか,
「まさか障害者は無条件で心が美しくて聖書を愛読し
芸術を愛するとでも?」
とか,
もっとひねくれて,
「このジョンが障害を負わなかった場合のパラレルワールドで
自分自身が障害者を虐げているっていう可能性は大いにある.
そしてそのような構図を考えるのは興味深い」
とか.
これくらいは考えないといけない.


例えば史実ではジョンは見せ物小屋では酷い扱いを受けていなかったというのだ.
つまりこの映画で悲惨チックに描かれているような
見せ物小屋でジョンが酷い扱いを受けていたという構図は,
観客に上記のような感情を抱かせるためのデッチ上げなのである.
その構図には,史実を知らなくても,または史実がそうでなかったとしても
気付かなければならない.
ようはそういうこと.
映画の中に感情移入すべく障害者を登場させて,
更にそれを虐める登場人物も出させる.
観客が抱く感情は,上記の通り.

単純すぎてむかついてくる.
真に憤りを感じるべき対象はこの脚本を作った者ではないか.
本来存在しなかった障害者を虐げる者をでっち上げ
醜い人間として描いているが.そんな人間はいなかったのである,
真に醜い人間は誰だって感じ.



他にも思ったこと

例えば自分がこの映画を観て感動して,
ジョン・メリックの絵を描いたとする.
その絵をpixivに上げたとき,R-18G設定をすべきかどうか.
どうなんだろう.
障害者の素顔をありのまま描いてグロってどういうことなの?
そっちのほうが不謹慎なんじゃないのか.
(あと「ハンニバル」にでてきたメイスンの絵とかも描きたいんだけどね)

その延長で,この映画のように障害者を描くってのはどうなんだろうか.
この映画のなかでトリーブス医師は学会でジョンを紹介する.
その紹介の仕方は結構馬鹿っぽくて,
「最初の見せ物小屋と何が違うというのか?」って
感じさせるように出来てる.

でもそれはこの映画自体もおんなじことなんじゃないのか?
ジョンが登場するシーンにおどろおどろしいBGMをかけたりしてさ
やってることの本質はどこまでいっても見せ物小屋と同じなんでないのか.




他にも思ったこと

映画の中でジョンは
なんか建物の模型とか作ってる.
これは事実に基づいてるらしい.
それはシュミの工作としてレベル高いのか?
こういうことをしてジョンに芸術の才能があったとか言うことが
出来るのか?

自分はこういう構図も結構キライ.
障害者だから・なのに絵が上手い~とか,
そういう付加価値をつけて美談っぽくしようとするのがキライ.

ようは,一日中部屋の中で生活するしかないから
なにか創作活動を始めるのはごく普通のことである.
そして一般人よりも時間が有り余っているのであれば
その活動に,才能があるかのように見えてしまうのも当然の話.

これは,このニートが一日中ワケの分からないものづくり(笑)を
してる構図とある程度似ているかもしれない.
(ジョンとニートを一緒にするな!と思うかもしれないけど
ニートなんてキチガイと一緒なんだからある意味池沼です.
そういう点で,等しくフリークスでありクリーチャーなのです)

左手だけだろうがマウスで描こうが人間は上達してしまうものなんです.
それは才能とかではなく,それに費やす時間が多かったってことを
表してるだけなんです.

哀しい上達ですねってこと.



まちょめ

というかこれ普通にいい映画じゃん.
どこがデヴィリン作品なんだよ!って感じ.
もっと変なの期待してた.
(いや,「感動仕立ての普通の映画だけど,
実はタダ単にグロテスクな障害者を撮ってみたかっただけなのさ!」

ってのなら案外それっぽいかもしれんけど)

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[ 2009/09/02 17:37 ] 痛感想文系 | TB(0) | CM(0)
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